真夏のお話。前編。『写真ちゃんと撮っとけよ』

今日のこらむ。
『写真ちゃんと撮っとけよ』

前編。
私が体験したホントの話。

怖がりはスルーしてください。
クレームも許してください。リーン。

リーン。

カチャッ。

「はい、お電話ありがとうございます。東條です。」

「あのすみません。不用品の処分とか出来ますか?」

「はい、大丈夫ですよ。で、どんな風な処分ですか?」

「実は、私自身は香川県ではないんですが、香川県の私の友達が亡くなって…身寄りがないので大家さんが困ってるみたいなんです。」

「そうなんですか?大変ですね。」

「えー。私が費用を出すのでお願いできませんか?」

「はい、分かりました。それでは住所は…」



「あのーすみません。不用品の処分頼まれたんですがー、大家さんですか?」

「あっ…はい…。」

「お見積りするので見せて頂いていいですか?」

「あっ…はい…。お聞きしてます。案内します。こちら…です。」



ガチャリ

「かなり、長いこと住まれたみたいですね。でもきちんとしてますね。」

「あっ…はい…。」

「おーい。写真ちゃんと撮っとけよー。見積に必要やけんなー。」

「店長、わかりました。いっぱい撮っときまーす。」

カシャカシャカシャ

カシャカシャカシャ

「大家さーん。あのーチョッと見てもらえませんか?」

「あっ…はい…。」

「どうしたんですか?ちょっと来て下さいよ。何かあったんですか?」

「いや、あのぉ。」

「はい?…。」

「実は、今スタッフさんが写真撮ってるあたり、下にシミがあるでしょ?」

「あーそうですね。」





「実はね。ここに住んでたおじいちゃん、そこでクビ吊ってたんですよ。」



後編に続く。

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